近年、web3.0が注目されweb3.0に関連するワードをよく見聞きするようになりました。
仮想通貨、 NFT 、DAO、DeFi ・・・などなど上げ出したらキリがないほどweb3.0関連の単語は存在します。
さらに、新たな言葉が生まれれると同時に以前まで使われていた言葉は当たり前に理解しているもののとして扱われてしまいます。
人々はどんどん新たなことに関心を抱き、自ら学ばなければあっという間に取り残されてしまいます。
そのような出遅れたor取り残された人のために本ブログでは「web3.0を基礎のキ」から解説していきたいと思います。
最近、「 NFT 」というワードを目にするけど今一つ何かわからない。
このような疑問を持った方のために、本記事では改めてNFTとは何かについて図を交えて解説いたします。
この記事を読めば、NFTの概要を理解し、NFTが実際にどのように活用されているのかを理解することができます。
NFT とは
NFT とはNo-fungible Tokenの略称で日本語では非代替性トークンと言われています。
非代替性とは「他のものでは変わりが効かない」という意味です。
NFTにはブロックチェーン技術が用いられており、過去の取引履歴や発行元などの情報は以前のブロックに全て保存されています。
したがって、過去のブッロクを検証すればその商品がオリジナルか偽物かを判別することができます。
このようにして、唯一性を担保しているためNFTは非代替性トークンと言われ、各所から注目を浴びています。
fungible(代替性)とno-fungible(非代替性)の違い
代替性と非代替性の違いについて解説します。
代替性とは他の同一のものと交換可能なものを指します。代替できる代表的なものはお金です。
私が所持している1000円札と友人Aが所持している1000円札は同一のものとして交換可能です
対して非代替性とは同一ではないため交換不可能なものを指します。
「モナ・リザ」を例に考えてみます。私がオリジナルの「モナ・リザ」を持っていてい、友人も「モナ・リザ」を持っているとします。
私の持っている「モナ・リザ」は鑑定書付きで作成者がダヴィンチであることなどが保証されており、友人のモナリザはオリジナルである保証がどこにもない状態です。
このような場合、私が所持している「モナ・リザ」と友人が所持している「モナ・リザ」は同一といは言えません。
このように、一見同一の価値を持っているように見えるものでも中身をみると価値が全く異なり、2つは同じものとしてみなすことができないことを非代替性と言います。

NFT の特徴3選
非代替性ゆえに唯一性を保証する
先ほどの「モナ・リザ」のようにNFTではそれがオリジナルあることを保証してくれます。
NFTで作成されたアートはブロックチェーン上に開発者・開発年月日・誰に渡ったかなどが記録されているためブロックチェーンを遡ればそのアートがオリジナルであり唯一無二であることが確認できます。
NFTの作品の外観を真似るだけであればスクリーンショットで十分ですが、そのスクリーンショットで撮った画像が偽物であることはブロックチェーンを確認すれば一目瞭然です。
このようにNFTはブロックチェーンを活用し、デジタル作品がオリジナルであるかどうかの唯一性を保証することができます。
誰でも簡単に作成&販売&購入が可能
NFTの販売や購入は誰でも簡単に実施することができます。
誰でもデジタル上で買いた絵や撮った写真をNFTとして販売し、利益を得ることができます。
過去には小学生が描いた絵が数十万で売れたこともあります。
このように、誰でも作成・販売・購入でき、マーケットが全世界であることはNFTの大きな特徴となっています。
メタバースとの相互作用
NFTはメタバースとの親和性に期待されています。
メタバース空間に自分のNFTを持ち込むことで実際の家のようにオリジナルの空間を生み出すことができると思われます。
NFTで買ったアートをメタバース空間の家に飾る、NFTのキャラクターをメタバース空間の自分のキャラクターとして用いることも可能になると思います。
このように、メタバース空間により個性を出すための道具としてNFTは期待されている面もあります。
NFT の活用例
NFTマーケットプレイスにて販売されているNFTの一例を紹介します。
アート
デジタルで描いた絵やVRアートをNFTとして出品されています。
過去にはVRアーティストであるせきぐちあいみさんの作品が1300万円で購入されたこともあります。
下図が1300万円で落札されたNFTアート作品「Alternate dimension 幻想絢爛」です。
画像引用:
私のVRアート作品がNFTアートオークションで約1300万円で落札されたお話
写真
建物や風景などの写真から、スポーツ選手の写真などもNFTとして取引されています。
レブロン・ジェームズ(NBA選手)のダンクシュート写真が4300万円で購入されました。
ゲーム
NFTを用いたゲームがあり、そのゲーム内のアイテムをNFTとして取引されています。
「play to earn」という言葉が流行した通り、遊びながら稼ぐことができます。
ゲーム界隈ではモンスターを戦わせるRPGのようなゲームの他にも、カードゲームもNFTでは人気です。
現実のカードショップのような感覚でNFT上でもカードのやり取りが行われています。
NFT の注意点
NFTに関して注意しておく点が2点あります。
NFT 詐欺
NFTは近年急激に注目を浴びてきている業界のため、法整備も追いついて状態です。
そのような中、NFTについて詳しくない初心者などを対象に詐欺を働く人が存在します。
「絶対に儲かる」などを謳っている業者や人は詐欺である可能性が限りなく高いです。
発展途上で情報が少なく、しかし利益を得たい気持ちは大変理解できますが、詐欺に騙されては元もこもありません。
NFT詐欺・仮想通貨詐欺には重々注意してください。
ガス(手数料)代の高騰に注意
NFTの取引はイーサリアム(ETH)という仮想通貨を用いて行うのですが、その取引の際にガス代と呼ばれる手数料が発生します。
もともと手数料は少額に設定されていますが、イーサリアムの価格が高騰した場合はガス代も高くなってしまいます。
ボラティリティが激しい仮想通貨であるので急激なガス代の高騰には注意しましょう。
まとめ
今回はNFTについて解説しました。
NFTの具体的な購入方法などは別で紹介するとして、本記事でNFTについての概要は理解できましたでしょうか。
アートやゲームなど幅広く活躍する可能性があるNFTから今後も目が離せませんね。
web3.0やメタバースを学習するにおいて最も大切なことは「DYOR(Do Your Own Research):自分で調べる」ことです。
今後もわからないことが出てきましたら自分で調べ、twitter等で発信していただけるとコミュニティーの発展にもつながるので積極的に発信してくださると幸いです。