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【 DeepL Write 】翻訳ツールのDeepLが新たに文書校正ツールをリリースした

【 DeepL Write 】翻訳ツールのdeepLが新たに文書校正ツールをリリースした

2023年1月18日、世界最高の翻訳ツールを提供していることで知られているDeepLが文書校正ツールのベータ版をリリースしました。

ベータ版なのでwebブラウザ版のみとなります。

今後、本格的にリリースされるとアプリ版も提供されると思われます。

実際にその使い方と使った感触を見てみましょう。

※2023年1月18日現在、DeepL Writeは英語とドイツ語にのみ対応しているようです。

DeepLについておさらい

DeepLは高精度な翻訳ツールを提供していることで知られています。

元来、翻訳などの機械学習は学習させるデータ量によって品質が担保されてるものであるため、資本力があり膨大なデータを徴収できるGoogleやMicrosoftなどが有利となります。

しかし、DeepLは通常の機械学習方法とは異なった革新的な学習モデルを構築することにより翻訳業界の最先端を歩んでいます。

「DeepL White」はGAFAMを差し置いて翻訳業界を席捲しているDeepLが新たに文書校正ツールをリリースしたため注目の的となっています

DeepL Write を使ってみよう

DeepL Write にアクセスしよう

DeepL Writeにアクセスしましょう。

下記リンクを開いていただくか、DeepL翻訳画面からでも選択できます。

https://www.deepl.com/write

言語を選択し、文書をペースとしよう

校正する文書の言語を選択しましょう。

ベータ版の現在は「英語(イギリス)」「英語(アメリカ)」「ドイツ語」の3つのみとなります。

本格的にリリースが決定しましたら日本語も追加してほしいですね。

あとは翻訳と同じく、左側に文章を打ち込めば右側に校正されたものが出力されます。

校正された箇所は緑色&アンダーバー付きで出力されるようです。

校正結果はどの程度正確なのか

校正結果の正確性を確認してみましょう。

短く文法的間違いがない文章の場合

まずは文法的な誤りがなく、文章全体も短く1文で終わっているものを校正にかけてみます。

その結果、文法・公文的な指摘はなく、推奨単語が表示されました。

「digital item」・「digital object」の英語素人としてはどちらでも良い気がするような指摘をされました。

NFT界隈の文章を注意して見ていると「item」を使用しているサイトが多いように思います。

「item」がよく使われている理由はNFTはゲームのアイテムのように使用することができるため、その辺りを加味した言い回しかと思います。

従って、読む人の心理的ニュアンスの違いを加味した単語選びはまだ難しいと思われます。(NFTという分野が新しく、学習不十分であることも理由として考えることができますね)

しかしながら、人の心理的ニュアンスを加味することはAIとして非常に困難であるため、このレベルの指摘が可能なほど高性能であると考える方が自然かと思います。

※「別の訳語一覧」以降は類似文を紹介しているようですね。

短く文法が間違っている文章の場合

次に先ほどの文章を一部変更した下記の文章を校正にかけてみました。

An NFT are unique digital object stored in a blockchain.

右側で正しい指摘がされていることからbe動詞や冠詞などの間違いは正しく校正されて出てくるようです。

全ての文法を検証したわけではないですが「別の訳語一覧」などを見る限り、文法の校正や表現方法の校正は正しく実施してくれそうです、

長い文章を校正させた場合

続いて長い文章を校正させてみようと思います。

Before we dive into NFTs, it’s important to understand the “non-fungible” part of “non-fungible token.” When an item is fungible, it means it’s interchangeable with another of the same item. A classic example is a $1 dollar bill: you could swap dollars with someone and you’d both still have $1.

Non-fungible, on the other hand, means the item is totally unique, and therefore has its own unique value. For example, two cars of the same make and model might have different values based on how many miles are on the odometer, their accident records, or if it was previously owned by a celebrity.

OpenSea what is an NFT?:https://opensea.io/learn/what-are-nfts

指摘を見ると1文を読み込ませた場合と同じような感じですので、文章全体の流れを加味した校正をしているのではなく、1文1文を読み込んで校正しているのではないかと思いました。

まとめ

翻訳で最先端を進んでいるDeepLが開発した校正ツールであるため、校正精度などは高いのではと英語素人ながら思いました。

日本語版が出ればもっと精度がわかりやすいと思いますので本番リリース時に「日本語」機能が追加されていることを期待しましょう。

筆者も文書を書くのが得意ではないので高精度な校正ツールがあれば非常に助かりますね。

今後はこのような便利ツールを活用するかしないかが大きな差になってきそうです。

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