
近年AIの進歩により自動車の運転を始め、多くのことが自動化されるようになりました。
今日、更なる進展を見せたAIでは人間にしか成し得ないと思われていたものがAIに代替できるようになりました。
その一つが音楽の作成です。
今まで、音楽とは専門家が数週間以上かけて再考に再考を重ねて作成されるものでしたがAIに託すと1分の音楽が10秒で生成されます。
AIによって作り出された音楽に手を加える時間を合わせても、構想からローンチまで1日もあれば十分たどりつけます。
そのような超技術革新時代を生きる私たちはAIをどのように使いこなすのかが鍵となってきます。
使いこなす前にその技術を認知しておく必要があります。
技術を見つけるにしても使い方が難しかったり、そもそも英語でしか書かれていなかったりするため挫折する人も多いです。
そのような方々が「浦島太郎」のような状態にならないよう、私の力が及ぶ範囲は当サイトで解説していきますので最低限、当サイトの内容はご認識いただければと思います。
※今回は紹介する「Mubert text to music」に関しては、落合陽一さんが下記youtube内でも取り上げていらっしゃるので是非そちらもご覧ください。
Mubert とは何か?
Mubert はAIの力を借りることにより新しい形で音楽を作り出すプラットフォームです。
Mubert は4000人以上のアーティスト、100万曲以上のサウンドトラックをAIに学習さることによって作成されました。
Mubert では下記のようなことができます。
・テキストから音楽を作成
⇨AIにより、入力したテキストに合う音楽を自動生成してくれます
・ジャンル(クラシック、popなど)やムード(落ち着いた、怖い)を選択することによって、それに沿った音楽を作成します。
⇨上記の例で言うと、「クラシックで怖いような曲」を自動で生成してくれます。
・Mubertに著作権フリーの楽曲を提供することで作成者は報酬を得ることができる。
Mubert Text to Musicとは
実際にMubertを使用してテキストから音楽を作成する方法を解説します。
Mubert text to music のgithubへアクセスする
下記パスからMubert text to music のgithubへアクセスし「open in colab」をクリックしてください。
https://github.com/MubertAI/Mubert-Text-to-Music/blob/main/Mubert_Text_to_Music.ipynb

環境のセットアップ
上から順番に「▶️」をクリックしてコードを実行していきましょう。
※途中で警告が表示されるかもしれませんが、実行を続けて大丈夫です、

3つ目に関してはemailアドレスを入力したのち「▶️」をクリックするようにしてください。
各「▶️」の左にプログラム実行に要した秒数が表示されれば処理が完了していることになります。

実際に曲を作ってみる
次に、下図赤枠内を記入していきましょう。

それぞれの項目に設定する内容は下記の通りです。
prompt:音楽に変換したい文字列を入力します。
duration:作成したい音楽の秒数指定します。("30"であれば30秒の音楽が生成されます。)
loop:作成した音楽をループ再生する場合はチェックをつけてください。
各項目の入力が終わったら、「▶️」をクリックして音楽を生成しましょう。

生成された音楽がイメージと異なる場合は、promptを修正し音楽を再生成することもできます。
また、右クリックで音楽をダウンロードすることも可能なので、気に入った音楽はローカルに保存して何度もお楽しみください。
以上で、Mubet text to musicを用いた音楽生成が完了しました。
非常に簡単に本格的な音楽が生成されたことに驚いた方も多いのでは無いでしょうか。
筆者もAIの進化に驚愕しております。
車の自動運転、音楽の自動生成がほとんど達成された今、次に自動化されるのが何なのか非常に気になりますね。
Q&A
作成した曲の著作権はどのようになっているのか
Muberとの公式ページによると下記の記載がなされています。
Each new piece of royalty-free music is instantly generated and flawlessly suited to its purpose. Collaboration like no other, humans and technology unite to bring the perfect sound every time.
引用:Mubert公式HP
「Each new piece of royalty-free music is instantly generated」からMubertで作成される音楽に著作権はなく、著作権フリーとして自由に流用できると思われます。
従って、個人で楽しむなり、tiktok・youtubeなどに使用するなりして、ご自由にお使い下さい。
途中でメールアドレスを登録しているが悪用されたりしないか。
私も詳しくはわかりませんが、メールアドレスはプログラムを呼び出す呼び出し元を判別させるためのみに使用されているそうです。
アカウント登録などに使用されているわけでは無いようです。
従って、何か不審なメールが届くようなことは無いです。
(筆者も幾度も本サービスを使用していますが、迷惑メール等は来たことがありません。)
colaboratoryとは何か。
今回の手順ではgithub(PGMコードをオープンに公開することができる場所)に公開されているコードをcolaboratory上で実行しています。
colaboratoryとはgoogleが提供しているブラウザ上でプログラムを動かすことができるプラットフォームです。
colaboratoryは通称、"colab(コラボ)"と呼ばれています。
元来、プログラムコードを動かすには自分のPC上に環境を構築する必要がありました。
しかし、colabの登場によりブラウザ上で動かせることが可能になったため環境構築が不要になりました。
機械学習などの特別に重たい処理を動かす人でなければ実行環境としてはcolabで十分かと思います。