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【エリオット波動】推進波である ダイアゴナル について解説します

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こんにちは、キムゴンです。

今回はエリオット波動の推進波におけるダイアゴナルについて解説していきます。

もう一つの推進波であるインパルスについては下記記事で紹介しています。

https://kimgonblog.com/elliott_wave_impulse/

目次

2種類存在する推進波

エリオット波動の推進波はインパルスとダイアゴナルの2種類が存在しています。

それぞれ波の形が異なっており、また必ず守る原則が存在します。

私たちはチャートの形と原則を照らし合わせながら、今はインパルスの何波が進行中なのか、またダイアゴナルが進行中なのかを判断しなければなりません。

波動を識別する上で原則は非常に大切なので次の項目から解説します。

ダイアゴナルの位置付け図

ダイアゴナル とは

ダイアゴナルは5-3-5-3-5波動または3-3-3-3-3波動で推進する波形となります。

下図は3-3-3-3-3波動のダイアゴナルとなります。

ダイアゴナル波形

波動の構成としてインパルスと大きく異なるのは「全てが3波動で描かれる可能性がある」という点です。

インパルスは5-3-5-3-5波動でしたがダイアゴナルは3-3-3-3-3波動も存在します。

そのためインパルスと仮定していた波において1波や3波が3波動で構成された場合はダイアゴナルであることを疑ってください。

インパルスに3原則があったようにダイアゴナルにも原則があります。

次項ではそれら原則について解説していきます。

インパルスの3原則は下記の三つだったね。

  • 原則①:2波は1波の始点を割り込まない
  • 原則②: 1波と4波は重ならない
  • 原則③:1波、3波、5波のなかで3波が一番短くなることはない

ダイアゴナル の原則

インパルスは原則が3つありましたがダイアゴナルは1つです。

別の本ではもっと多くの原則を紹介していたりしますが、私が観測したところこれに当てはまらない波形も多く存在していたのでここでは以下の原則のみ紹介します。

1波と4波は重なる

ダイアゴナルの波形は以下のように1波と4波が重なります。

ダイアゴナルの原則を示した図

インパルスは「重ならない」が原則でしたがダイアゴナルは重なります。

但し、注意していただきたいのはインパルスにおいても丁度重なった状態で5波が始まることもあります。

この「丁度重なって5波が始まる」場合においては、インパルス・ダイアゴナル両方が当てはまるのでそれ以降の波形は注意しながら観測する必要があると思います。

次項はダイアゴナルの特徴について述べていきます。

ダイアゴナル の特徴

特徴①:上値ラインと下値ラインは徐々に尻すぼみとなる

実際に波形を見た方がわかりやすいので下図をご覧ください。

上図において、1波と終点と3波の終点を結んだ上値ラインと2波の終点と4波の終点を結んだ下値ラインが徐々に尻すぼんでいくのがわかると思います。

このような上値ラインと下値ラインの感覚が徐々に短くなるのがダイアゴナルの特徴です。

特徴②:エンディングダイアゴナルは大きなトレンド転換点となる

インパルスの5波などの最後の波形がダイアゴナルとなる場合、それは大きなトレンドの転換点となる場合が多いです。

つまりエンディングダイアゴナルはトレンドの終了を表すダイアゴナルとなります。

上図のような場合では⑤波中でトレードするのではなく、トレンド転換を狙ったトレードをするのが適切かと思います。

特徴③:リーディングダイアゴナルはトレンドが転換したことを表す

リーディングダイアゴナルはトレンドの終わりを示すエンディングダイアゴナルとは逆にトレンドの始まりを表します。

そのためリーディングダイアゴナルの出現位置は1波またはA波となります。

上図はA波でリーディングダイアゴナルが出現しています。

この場合は上昇相場が終了したと想定し、下落相場で利益を出していきましょう。

まとめ

今回はダイアゴナルについてまとめました。

同じ推進波でもインパルスとは真逆の特徴を持ったダイアゴナルの原則と特徴をしっかりと押さえておいてください。

推進波はこれで最後なので次回以降は修正波について解説していきます。

修正波は推進波に比べてかなり複雑なので重点を抑えて解説していきます。

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